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NHK おはよう日本
  ほっとぐんま640
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2020年1月15日 1月16日放送

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子ども食堂は、地域住民などが子どもたちに無料または安い値段で、

食事と団らんを提供する活動です。全国では去年までの3年間でおよそ12倍に増え、

3700か所を超えています。

 

群馬県によりますと、県内にある子ども食堂も53か所にのぼるということです。

一方で食材の確保が課題になることも少なくありません。
そんな中、安中市で新たな取り組みが始まっています。
 

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『野菜を育てる子ども食堂』

群馬県安中市にある子ども食堂です。開かれるのは月一回。

クリスマス前の日曜日、沢山の親子連れで賑わいました。

料金は子どもが100円、大人が200円。

年齢や所得に関係なく誰でも歓迎されます。
 

クリスマスを目前に控えたこの日。メニューはローストチキンです。
サラダなどには18種類の野菜を使い、盛り付けにも拘りました。

 

「おいしいです」
「いろんな人と出会えるのがうれしい」

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主催者の宇佐見義尚さん、地域の交流拠点を創りたいと3年前、退職を機にこの食堂をはじめました。

「いろんな人たちが いろんな形で、自分たちを見守っているという安心や安全な...こう、ゆったりとした子どもたちの笑顔、それを育てたいですね」
 

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これまで食材の殆どは地元の企業や個人からの寄付で賄ってきました。幸い、量は充分ありますが、恵まれた状態がいつまで続くか、
先の保証はありません。寄付だけに頼ると食材が偏るのも悩みでした。

 

「タマネギの時期にはタマネギがたくさんとか、夏になると
キュウリはいっぱいあるけれどトマトが無いなとか、
冷やし中華するのに、トマトは欲しいとか」

 

子どもたちに栄養のバランスが良く、見た目もウキウキする料理を食べさせたい。足りないものはスーパーで買い足すため、毎回、数千円が持ち出しになっていました。
 

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料理に妥協せず、食堂を続けるのはどうすればいいのか?考えたのが食材の一部を自給することです。一昨年、市内4つの子ども食堂が協力し、耕作していない農地を無料で借り受けました。

 

野菜は全て無農薬、有機肥料で育てています。形は不ぞろいですが最近では10種類以上の野菜を収穫できるようになりました。

 

畑を通じて、新しい人の繫がりも生まれています。近所で一人暮らしをする船橋信子さんです。市のイベントで活動を知り手伝ってくれるようになりました。

 

「体を動かしたほうが健康にいいかなと。」

 

実家が農家だった船橋さん。畑に来ることで生活に張り合いができたといいます。
 

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食堂で使いきれない野菜を買いたいという人も現れました。

長野県で日本料理店を営む大嶋元彦さんです。
SNSで畑のことを知り、漬物用の干し大根を注文してくれました。

 

「できるだけ安全な食材を探していたんで、私も高校のときに、

ご飯が無くて困っていたので大したことはできないけれど、

できる限り応援してあげたいなぁ〜っていうふうに」

 

売り上げは次回料理が一品増やせる額です。

来シーズンは量を増やして仕入れたいと申し出てくれました。
 

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「畑を通じて”みんなで子育て”子ども食堂が単なる子ども食堂に

とどまらず、そこを拠点にして、新しい地域のコミュニティーが

出て来るんじゃないか。そんな可能性さえ感じますね。」

子ども食堂の参加者には、畑を手伝ってもらいます。

食材がどうやって育つのか、子どもたちに学んで欲しいという

願いからです。

 

野菜の植え方を教えるのは、活動に賛同してくれたご近所の方たち。

「2〜2.5cmくらいの深さね」

 

船橋さんの姿もありました。

 

「難しかったので、日々感謝して食べようかなっておもいます。」

 

寄付だけに頼らない。

一歩を踏み出すことで、新しい善意の輪が拡がり始めてます。

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「寄付に頼ると食材に偏よりが出てしまう。なら作ってしまおう。」というこの取り組み。いわゆる食育にもなりますし、地域の憩いの場としても大きな可能性を感じます。

畑の野菜ですが、希望があれば安中市以外の子ども食堂にも無料で提供しているということです。県内の子ども食堂では食材や運営費の寄付、ボランティアなどを随時募集しています。

興味のある方は子ども食堂ネットワークぐんま 027‐212-0011
(事務局:群馬県社会福祉協議会 生活支援課)
または、お近くの市町村までお問い合わせください。

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