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  • 執筆者の写真宇佐見 義尚

子ども食堂 守りたい 18カ所が食材寄付呼びかけ 物価高で利用者増「大事な居場所」(東京新聞記事:転載)






群馬県内の子ども食堂十八カ所が参加し食材の寄付を呼びかける「お米プロジェクト」が今年も始まった。食材や電気料金の値上がりが続く中、子ども食堂利用者も増加傾向にある。関係者は「子ども食堂はコロナ禍で大事な居場所となっており、守っていくために協力をお願いしたい」としている。(羽物一隆)

 

 プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の流行が始まった二〇二〇年からスタート。子ども食堂の主流が会食形式から配布方式となり、より多くの食材が必要となったため企画した。二〇年には米五百キロ以上、二一年には七百キロ以上が集まったほか、野菜提供や寄付金の申し出もあった。新米が収穫された直後が最も寄付が集まりやすいため、毎年この時期から呼び掛けを本格化し、期間を定めず続けている。

 

 物価高の中、食材だけでなく弁当も配布しており、安中市の子どもワクワク食堂を運営する今村井子(せいこ)さんは「寄付の食材だけでなくお肉などを加えて調理する必要がある。値上がり分は自腹で対応せざるを得ない」と話す。

 

 前橋市のあつまれ前橋スポット代表の清水紅さんは「月一回の食材配布に約百八十人が集まる。保管のために五台ほどの冷蔵庫が必要で、運営を維持するために公的な仕組みを整えてほしいとの思いもある」と訴えた。

 

 食材の持ち込み先となる子ども食堂の連絡先や場所など、お米プロジェクトに関する問い合わせは、群馬子どもの権利委員会事務局=電080(3553)4597=へ。対応は平日午前九時〜午後五時。


◆6万円上限に補助 申請、来月18日まで

 

 群馬県は子ども食堂に対し、物価高騰の緊急支援として6万円を上限とする補助策を決めた。

 子ども食堂の運営に対し県が補助するのは初めて。予算は516万円。7月に実施したアンケートでは、調理油などの食材高騰に困っているとの声が多かった。県は「物価高の中でニーズが高まっており、運営を続けてほしい」と支援を決めた。

 

 10月現在、県内の子ども食堂は101カ所。申請は来月18日まで。今年4〜12月の開催月数や平均食事用意数に応じて補助額が決まる。問い合わせは、県私学・子育て支援課=電027(226)2622=へ。

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